@業界で最も狭い農園だからこそできる業の数々 なす伝の農場のうち、水なす農園は間口6m、長さ30mのビニールハウスが3棟にしか過ぎません。他の農園は小さなところでも、より大きなハウスを最低6〜7棟は有しておりますので、なす伝は業界最小の農園であると推察されます。 しかしその様な最小農園であるからこそ出切る事も多々あるのです。例えば、
A小さな農園ながら、出発当初から畑での生水なすの生産と、お漬物の製造を併行しておこなっています。その理由は次の通りです。
などです。 |
@素材本来の味を大切にし、保存料、着色料、化学調味料などの無添加を貫いてきました。 A使用する原材料は国産、自然材料から厳選している。
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乳酸菌は嫌気性環境(空気を必要としない)の中で増殖すると、乳酸という酸を出して糠床を酸っぱくさせます。この酸が雑菌を抑制してくれます。又、乳酸菌は、高い塩分環境の中でも増殖できます。ぬか漬は、床を作った時には、乳酸菌の数は多くなく、塩の殺菌力で腐敗を防ぎます。乳酸菌が増えてくると、乳酸菌の出す乳酸で低塩でも腐敗を防ぎます。
従って、最初は、塩辛くとも、熟成した床になってくると塩分は、少なくて済みます。
一方酵母菌は、好気性菌(空気を必要とする)で、ぬか床の表面で繁殖します。この菌は、増えすぎると嫌な臭い物質を出します。昔から云われています「ぬか床は、毎日かき回す」、これは、ぬか床の表面に繁殖した酵母菌を床の中に押し込み菌数を抑制することです。
余分な酵母菌は、分解され旨味成分に変化します。
なす伝の出した答えは、まず塩分濃度は3%台としました(業界では大体3〜6%が多いです)。これにより、漬かり方は随分スローペースで変化します。
また試行錯誤を重ねた結果、ある一定範囲の塩分濃度の下でのみ発酵する植物性乳酸菌を発見し、これを取り入れた糠床を少なくとも1ヶ月間熟成発酵させ、親糠床にすることと致しました。実際には、お客様からご注文を受けてから糠床を用意するのですが、その際に用意する新しい糠床3に対して、先ほどの親糠床から取った1程度の糠をブレンドしております。このことにより「浅漬け本来の爽やかさを残しつつも、ほんのり奥深い味わいを醸し出す」ことに成功致しました。簡単に申し上げれば、新しい糠床に長期熟成発酵させた古い糠床を混ぜ合わして、爽やかさと奥深さを併せ持つようにしたのが、なす伝オリジナルの糠床であります。